国産ラズパイとも言えるIchigoJamのワークショップ、「こどもパソコンIchigoJamプログラミングスクール」に行ってきました。これからIchigoJamを触ってみたいと考えている方向けのイベントレポートです。

こどもパソコンIchigoJamとは?

こどもパソコンIchigoJamは1,500円で購入できる子ども用の小さなコンピューターです。電源とキーボードとモニタを接続するだけで、プログラミングができる立派なコンピューターとして動かすことができます。

普段私たちが使っているようなパソコンの様に、インターネットに接続したり、印刷したり、写真を表示したりなどはできませんが、BASICというプログラミング言語を使ってゲームをつくったり、電子部品を制御したりすることができます。

さらに、IchigoJamの面白いところは、IchigoJamそのものを私たちの手で組み立てることができるんです!はんだ付けをするので大人の手が必要な時もありますが、小学生ぐらいの子どもなら簡単に組み立てることができると思います。

IchigoJam公式サイト

はんだ付け初心者はワークショップや完成品を

実は、このワークショップに参加する前からIchigoJamのことは知っていて何度か購入しようとしたのですが、はんだ付けが初めてだったことと、周辺機器の接続に相性があるということを聞いて、なかなか手を出せずにいました。そんな時にちょうどワークショップがあると知って、すぐに申し込みをしました。

Web上に丁寧に解説された情報が色々と公開されているのですが、始めてで不安な方はこういったワークショップがないかまずは探してみると良いと思います。

また、はんだ付け不要の完成品も2,000円で購入できるので、こちらもおすすめです。

KidsVentureとは?

今回のイベントはKidsVentureという非営利団体が主催として開催されました。
KidsVentureは幼少期から様々な体験、教育、知育の機会を提供し、10代の学生IT起業家の創出を最終目的として活動されているそうです。優秀なプロダクトやビジネスモデルには、資金・経営面でのサポートも。すごいですね!

KidsVentureの説明

ワークショップの流れ

当日の流れは次のような感じで進んでいきました。

  • 12:00-12:10 本日のプログラム・スタッフ・自己紹介
  • 12:10-13:30 はんだごてで「IchigoJam」を組立てよう!
  • 15:45-16:00 自分の「IchigoJam」でプログラミングしてみよう!
  • 16:45-17:00 今日一日を振り返ろう!&質疑応答
  • 17:00 閉会

会場は福岡が誇る我らのヌーラボさんであります。大名にオフィス移転後初めての訪問です。

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講師は松田優一さん

今回は、KidsVentureも主催されている、株式会社ナチュラルスタイル代表の松田優一さんが講師をつとめてくださいました。首にかけて登場するだけあって、けん玉がすごく上手です!分かりやすい解説に子どもたちからも大人気でした。

松田さん

プロフィールはこちら

福井高専、福井大学大学院卒業後2006年同社を立上げ。設立当初より「まずやってみよう」を信条とし世の中にない数々のソフトウエアを生み出す。
世界と比較して極端に遅れている日本の子どもプログラミング教育の環境を憂い、2014年PCN(プログラミングクラブネットワーク)を設立。
子ども向けに開発された手のひらPC「IchigoJam」を携え「すべての子どもたちにプログラミングを」をテーマに日本各地を奔走中!

はんだごてで「IchigoJam」を組み立てる

それでは早速、テキストに従ってIchigoJamを組み立てていきます。用意された席にはこんな風に、テキストと必要な材料、工具などが用意されていました。

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そしてこちらがIchigoJamプリント基板キット。

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中身はこんな感じ。はんだも置いてありましたが、たぶん、通常のキットの中には入っていないと思いますので自分で用意することになりそうです。

IchigoJamプリント基板セットの中身

何が入っているかはテキストにもすべて書いてありました。

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まずははんだ付けの仕方を松田先生から教えてもらって、IchigoJamを組み立てていきます!

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はんだは300℃もあり、小さい子どもは火傷をする恐れがあるので、まずは大人がやってみせて、少しずつ手伝ってもらいながら…。

最終的に自分だけでできるようになりました!真剣そのものです。

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こちらは途中経過。部品が小さくて多いので、大人がやっても結構大変!

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こんな便利グッズを貸してもらえたり、ひとりひとりにサポートスタッフがついて丁寧に教えてもらえました。

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そして、ついに完成!!!!!!!!!大変だった!!!

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いよいよ、電源、モニタ、キーボードを、ぎゅぎゅっと接続していきます。

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動いたーーーーーーー!!!!!

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自分でつくったIchigoJamでプログラミングする

続いて、BASICでプログラミングをしていきます。テキストにイラストつきで解説されているのでとても分かりやすかったです!キーボードに慣れていないのでキーを頑張って探してます。

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光ったーーーーーーー!!!!!はじめてのLピカです!

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どういう仕組みで光らせているのか、また、そのほかの基本的なコマンドについても分かりやすく解説してもらえました。

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ちなみに今回使ったキーボードはこちら。

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電源はこちら。ダイソーですね!モニタは車載用のものを使っていました。

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最後にかわくだりゲームを作りました!オニギリが*に当たらないように動かして遊ぶゲームです。ほかにも10行程度のプログラミングでつくれる、いくつかのサンプルゲームプログラムがテキストに掲載されていました。

プログラム自体の細かいの解説はなかったですが、どの数値を変えたら動きがどう変わるかなど、実際に子どもたちに実験をさせて、自分たちが実現したい動きをさせるにはどうしたらいいかというのを考えさせていました。

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IchigoJamで動くロボットの「paprika(パプリカ)」も登場!特に男の子たちが興味しんしんです。

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一日の振り返り

最後に、今日どんなところが難しかったか、楽しかったか、これからどんなことがやりたいかなどを子どもたちが一人ずつ発表し、修了証書をいただきました!

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子どもたちはみんな、とっても笑顔で誇らしげです。

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まとめ

4時間とかなり長めのイベントでしたが、あっという間に楽しく時間が過ぎていってしまいました。ただプログラミングをするだけでなく、コンピューターを自分の手で組み立てることでより愛着が湧くと思うし、こういう経験はなかなかできないので、とても貴重な機会だったと思います。自分で作ったIchigoJamは持ち帰ることができたので、また自宅でも色々と試してみたいと思います!

Author

独学でWebデザイナーとなりWeb制作会社を設立。10代のSTEAM教育普及のためKids Code Clubをスタート。科学・宇宙・ロボットが大好物。分かりやすい記事を心がけてます。

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