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親子で考える「メディアバランス」メディアとうまく付き合うには? 【2026年度DC講座第2回開催レポート】

Kids Code Clubでは、デジタルを活用するうえで大切な、安全・責任・相互尊重の姿勢と自分で考えて行動する力を、大人と子どもで一緒に学ぶ「デジタルシティズンシップ講座」を開催しています。2026年度の第2回講座として、「メディアバランスとウェルビーイング メディアバランスを考えよう」を8/3・8の2日間、オンラインで開催しました。
今回の講師は、ジャーナリストの牧野さん。中東や欧州で難民・移民の子どもたちを取材し、国内でも安全保障や医療、教育など幅広いテーマを取材してきた経験を持ちます。講座では、「ウェルビーイング」をよりよく生きることと捉え、メディアとの付き合い方を振り返りながら、日々の暮らしの中で自分に合ったバランスをどうつくるかを、親子で一緒に考えました。
食べるものが体をつくるように、触れる情報も自分をつくる

牧野さんがこの日の目標として掲げたのは、「メディアを使っている自分をバランス良く、自分で管理できているかな、把握できているかな」と振り返ることでした。
テレビ、スマートフォン、検索エンジン、SNS、新聞、雑誌、動画など、私たちはさまざまなメディアから情報を受け取っています。牧野さんは、食べるものが体をつくるように、日々触れる情報も自分をつくるものの一つだと説明。便利さや楽しさだけでなく、どんな情報に、どれくらい触れているのかを時々確かめる大切さを伝えました。
参加者からは、ネットニュースについて「自分に興味のあるニュースばかり出てくる」といった声も。情報がすぐ手に入る便利さの一方で、見たいものが集まりやすく、情報が偏ることもあるというメディアの特徴をみんなで考えました。
メディアとのバランスが崩れると、どうなる?

講座の途中では、講座では、「未来の教室」が製作した動画『メディアの使い方、自分でバランスを取るには?』を視聴しました。
主人公は、パソコンが大好きな小学6年生のアキ。学校の活動にパソコンを活用する一方で、調べものから次々に脇道へそれてしまったり、睡眠不足になったり、自分のことをする時間が足りなくなったりします。動画の最後には「さぁ、みんなはどうする?」という問いが投げかけられました。
デジタルを使うこと自体を悪いものとするのではなく、好きなことや大切な活動を続けながら、睡眠や食事、運動、人との時間なども含めて暮らし全体を見ることがポイントです。
一方で、バランスが崩れると、睡眠不足や人とのトラブルにつながったり、ネットやゲームから離れにくくなったりすることもあります。牧野さんは、「ずっと見ていないと気がすまない」「周囲との関係を軽視してしまう」「自分の大事な時間を消耗する」といった例を挙げながら、日常生活への影響についても紹介しました。
チャットには「目標時間を定めて」「こまめに休息する」といったアイデアも寄せられました。
親子で昨日一日を振り返ってみる

続いて行ったのは、「昨日の一日」を親子で振り返るワークです。何時に寝て何時に起きたか、朝ご飯を食べたか、どんなメディアやゲームにどれくらい触れたかを書き出し、気づいたことを話し合いました。
このとき牧野さんが大切にしたのが、対話の仕方です。相手が話しやすい雰囲気をつくること、いろいろな感じ方や考え方をいったん受け入れること、「私は~」から始めて自分の考えとして伝えること、そして相手が話しているときはまず聞いてみること。メディアの利用時間だけをチェックするのではなく、お互いの生活や気持ちを知る時間になりました。
アンケートにも、「自分が思っていたよりも、メディアを見ている時間が長く、驚いた。」「普段の生活の振り返りのきっかけとなった。」といった言葉が寄せられています。
使いすぎが気になったとき、まず考えたいこと

後半では、スマートフォンやゲーム、SNSとの付き合い方が崩れ、日常生活に支障が出る場合についても扱いました。利用を制限することで感情のぶつかり合いになることもあるため、ネットやゲームが本人にとってどんな意味を持っているのかを探ってみることが必要だと話しました。
つらいことから逃れるために使っているなど、その理由は一人ひとり異なります。まずは責めずに理由を確かめ、家族で改善できることを考えること。そして、感情的に無理に端末を取り上げるのではなく、少しずつ距離を置いたり、一緒に別の遊びを探したりする方法も紹介されました。
アンケートでは、「『やめない』ではなく『やめられない』という言葉が大変重く感じました。」「子供が暇さえあればゲーム、動画で、同時に両方などの時もあるのでそれをまずいね、と話し合い子供も気をつけないと!と少し意識してくれました。」という声もありました。
自分を大事にしながら、デジタルと付き合う

講座の最後に牧野さんが伝えたのは、子どもたちがデジタル技術を使いながら、持続的にワクワクできる未来に向かうために、親子がお互いを理解し、共通認識をつくっていくことの大切さです。
そのための工夫として、インターネットやメディアから離れて、自分が今何をしたいのかを考える時間を持つことや、端末を使う場所や時間を決めるなど、環境を整えることも紹介されました。また、メディアやサービスには発信する側の意図があることにも触れ、「なぜ続きを見てもらいたいのか」など、発信者の意図を時々考えてみることも、メディアとの付き合い方を考える一つの視点として示されました。
アンケートには、「まさに今、子ども達のメディアバランスが崩れかけているところでした。子ども達と話し合いルール作りをやり直そうと思いました。」という感想も寄せられました。
メディアとの付き合い方には、大人にとっても一つの正解があるわけではありません。だからこそ、親子で話しながらお互いの気持ちを知り、ときどき日々の習慣を振り返ることが大切です。今回の講座が、それぞれの家庭に合ったメディアとの付き合い方を、一緒に考えていくきっかけになることを願っています。
「親子で学ぶデジタル・シティズンシップ講座」は、公益財団法人ベネッセこども基金の「2025年度経済的困難を抱えるこどもの学び支援活動助成」の支援を受けて活動しています。
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