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2023/12/24

驚愕の成果!AIを活用した新たなプログラミングの学び方【イベントレポート】

『親子で体験!1分間プログラミング』ワークショップ(無料・オンライン)の最終回を2023年12月16日に開催し、参加者がこの2か月で取り組んだテキストコーディングによる作品を披露してくれました。サンプル作品を自分好みにカスタマイズしたものばかりではなく、ChatGPTを利用してオリジナル作品作りに挑戦した子もいて、刺激たっぷりのセッションとなりました。


「気づいたら色々なことを覚えていて楽しい」

本ワークショップは主にScratchなどでプログラミングを経験した子どもがステップアップとしてテキストコーディングに挑戦し、さらに保護者も参加しながらプログラミング作業を楽しむのが狙いです。約2か月にわたって「サイレントリアル」というJavaScriptを‟模写”しながら体験していくチュートリアルを使って「ジャンプゲーム」と「オリジナルアイコン」作りに取り組みました。(キッズコードレシピのサイレントリアルサイトをご覧ください)。

サイレントリアルは1回に5行以下のコードを書いていきながら、図形が移動したり、キャラクターがジャンプしたり、きれいな色が配色されたりと、結果を確認しながら”模写”を続けていくビデオチュートリアルです。ビデオの中では「ファジーパンツ」や「ビジビー」など楽しいキャラクターが音楽や効果音とともにコーディング作業をガイドしていくので、多少ハードルの高いテキスト入力も楽しみながら取り組めるようになっています。

難しいプログラミングの知識を言葉やテキストで説明することは極力避けて、とにかく「コードを書くと何が起きるのか」を目で確かめてもらうことに重点を置いています。最初はコードの意味がよくわからなくても、プログラミングコードの中の数字や文字を変えてみることでそれぞれが何をやっているのかがだんだん理解できるようになります。

講義を聞きながら即コーディング!

ここで実際に参加した子の様子をご覧ください。1回目のセッションでは簡単なところで「円を描く」というコードを書いてらまいました。下の動画の子は講義を聞きながらも、自分なりに工夫して画面の真ん中に円がくるように数字を調整してみたのです。もちろん「真ん中に配置して」などとは一言も説明していません。でも、circle (100, 50, 100) のようなコードを見ただけで、その3つの数字を変えると円の位置と大きさが変わるということは直感的に理解できるのです。

オンラインで講義を聞きながらすぐに「自分好み」の円を描いて「よし!」と即達成感を味わう参加者の子

参加者からは「気づいたらいろいろなことを覚えていて楽しい」、「テキストコーディングが楽しい」など、コーディングの中身がわからなくてもテキストコーディングをやっていくプロセスを楽しんだという声がほとんど。楽しいアニメや音楽もテキストコーディングのハードルを下げていたようです。

AIを活用してJavaScriptゲームを作ってきた!

前回2回目のレポートで詳しく報告したように、今回のワークショップでは生成AIとプログラミングへの利用方法について深く解説しました。プログラミングの自習にChatGPTなどをどう使っていけばよいのか、実際の例を見せながら体験をしてもらいました。もちろん子どもだけで適切なプロンプトでAIに質問し、回答を理解するというのは相当ハードルが高いのですが、今回は同伴したお家の方にもしっかりAI をどう使うかを理解してもらいサポートをお願いしました。

まずはジャンプゲームとアイコン作りではあるドラゴンさん親子でとてもきれいな作品を作っていました。ドラゴンさんは色合いのきれいなアイコン。そしてドラゴンさんのお母さんはドッグパークを風景にしたカスタムジャンプゲーム。ジャンプするたびに「ワン、ワン」という音を入れた力作です!

そして想定外だったのが、AIを使ってオリジナルゲームを作ってきた子が3人がいたことです。AIについては「〇〇をするにはどういったコードを書けばよいか」のように特定の質問に答えるケースを中心にChatGPT(Bing AI)の使い方を紹介していたのですが、3人は自分が作りたいゲームそのものをAIの助けを借りて作ってきたのです。

セッションの中で発表されたAIを利用して作ったオリジナルゲーム3つ

動画をご覧いただけたらわかる通り、どれもシンプルな図形を使ったゲームです。ただ、それぞれ「こだわりのデザインや機能」があって、ただ単に図形が動き回るだけではありませn。ビデオ冒頭のゲームを作ってきた子は、基本のゲームはAIに作ってもらったものの、青い四角のプレーヤーの動きを「マリオの動きのようにしたいと、時間をかけて数字を調整して頑張っていました」(お母さんより)とのことで、speedやgravityといった変数の値がとても微妙にセットされていました。

2つ目のゲームは、スペースキーの二度打ちができないようになっていたり、プレーヤーの白い円を半分地面に埋めて、敵の赤い円がちょっとだけ上を通ることであわてて画面クリックしなくてもよいという目から鱗の工夫がなされています。そして3つ目の作品では、図形がぶつかるとスピードが上がったり、プレイ経過時間の表示など、細かいところで一生懸命コーディングをやっていた跡が見受けられるのです。

できないことができるようになるAIの使い方

キッズコードクラブで「サイレントリアル」を作った主な理由は、プログラミングの最初の段階で「変数」や「配列」のような難しいコンセプトやアルゴリズムなどの話で挫折しないよう、まずは「楽しめる作業」としてのコーディングになじんでもらうため。山登りで例えるなら、まずはヘリコプターで頂上へ連れて行き、その絶景を目にしてもらってから登山をするとモチベーションが保てるようなものです。

「AIを使ってプログラムを作る」と聞くと、「それでは子どもは何も学習しない」という批判の声が聞こえてきそうですが、実際にはそうではありません。先の3人の子はAIが提案した8割の「ベースアプリ」をもとに、自分なりに面白くしようと残りの2割でいろんなコーディングの勉強をしたはずなのです。単に与えられたサンプルコードをいじるのではなく、「自分が完成させたい」と強く思うものでプログラミング知識の学習に入っていくほど高いモチベーションはありません。こんなことはこれまでは全く考えられないやり方でしたが、AIを活用すればプログラミング学習でも全く新しいアプローチで取り組むことができるようになります。

肝心なのは子ども自身が「楽しい」と思えるかどうか

3回のワークショップを通して伝えてきたのは、とにかくプログラミングが楽しいものだということ。プログラミングはゲームやアートだけではなく、音楽や音響、数学、スポーツなど様々なテーマで学習することができます。無味乾燥なサンプルではなく、子どもがしっかり関心を注げる分野を見つけてあげて、そこで「〇〇をやってみたい」という自己モチベーションを持つことができれば、あとはだまっていても自分で調べて学習していきます。そしてAIはその自学習をサポートする強力なツールになることは間違いありません

キッズコードクラブでは今後も、AIを活用してどのようにプログラミング学習の後押しができるか模索していきます。皆様もどうか応援のほどお願いいたします。

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