KCC JOURNAL
KCCジャーナル
「高校生メンター」プロジェクトが始動しました!

子どもたちのデジタル創作活動をサポートする高校生メンターに向けてAIを活用した学習アプローチについて講座を開催
Kids Code Clubは2024年12月21日、「高校生メンター」第1期(2024年12月~2025年3月)をスタートさせました。このプロジェクトは、小中学生のデジタル創作活動に関心を持つ高校生がメンターとなり、放課後プログラミングクラブ(放プロ)をサポートする新しい取り組みです。
高校生メンターは、子どもたちの「学びや活動のサポーター」として、以下のような活動を行います。
一緒に考えたり、調べたり、作ったりして学びをサポート🛠️
自分の得意なことやスキルを活かして、子どもたちのデジタル創作を応援🌱
放プロのコミュニティを盛り上げる役割🎈
高校生メンターの活躍によって、子どもたちの学びの質と多様性の向上が実現し、学び合いを通じて高校生メンターと子どもたち双方が成長できることを目指しています🌟
プロジェクト開始に際して開催された「AI活用講座」では、高校生メンターたちがAIを正しく理解し、プログラミング学習のサポートや自身の学習に効果的に活用できるようになることを目指して、AIの本質的な特性や効果的な質問方法について実践的な内容が紹介されました。
講師紹介
板垣政樹(いたがき まさき)氏 2022年まで米国Microsoft社クラウド・AIプラットフォーム部門で音声技術開発やビッグデータのプラットフォーム開発を担当。機械学習インフラや音声認識モデルツールの開発など、最前線で活躍。 現在はKids Code Club理事および米国One Code Club主宰として、次世代を担う若者たちの学びを支援しています。
主な著書: 『ITエンジニアが覚えておきたい英語動詞30』(秀和システム) 『1分間プログラミング』(KADOKAWA)
AIツール活用における重要な注意点
年齢制限への配慮
多くのAIツールには年齢制限が設けられており、13歳以下の利用を制限し、18歳未満は保護者の同意を必要とするケースが一般的です。これは単なるルールではなく、AIの特性を理解し、適切に判断できる年齢に達していることを重視する考えに基づいています。

AIの特性と限界の理解
講座では、AIの回答は人間のように質問者の意図などを考えて生成されているわけではなく、入力された言葉の関連性から確率的に文章を生成しているという本質的な特徴が説明されました。同じ質問でも異なる回答が生成される可能性もあり、回答を鵜呑みにせず、自身で確認や検証することの重要性が強調されました。

保護者との対話の推奨
AIツールの利用にあたっては、単に保護者の同意を得るだけでなく、AIの活用方法や注意点について保護者と積極的に対話することが推奨されました。これにより、AIツールの適切な使用方法についての理解を深めることができます。

効果的な活用のための主な‶コツ”
講座では質問文(プロンプト)を考える上での大切なポイントを詳細に解説していきました。特に重要なのが「背景・質問・出力」のようにプロンプトの構成を考えること。
○背景: 自分が置かれている状況や、AIに期待する役割を明確に伝える
例:
「日本語版スクラッチを使っています」
「私は小学生です」
「あなたはスクラッチ初心者に丁寧に教える優秀な先生です」
○質問: 解決したい問題や知りたい内容を具体的に記述する
○出力: 回答の形式や、欲しい情報の種類を指定する
例:
「ステップバイステップで教えてください」
「最後に完成版を見せてください」
「表形式にしてください」
その他のコツとして以下が紹介されました:
画像やスクリーンショットを活用した質問
AIに再考を促す質問テクニック
最新情報の活用(AI検索機能の利用)
じっくり理解するための音声機能の活用
講座の最後には、活発な質疑応答が行われました。参加者からは、AIが生成した情報の信頼性や検証方法に関する質問が寄せられ、さらに充実した議論につながりました。

今後の展開
本講座は、AIの基礎知識から最新技術、そして効果的な活用方法まで、幅広い内容を網羅しており、高校生メンターにとってAIに対する理解を深める貴重な機会となりました。参加者たちは、AIの可能性と限界を理解した上で、今後の学習や活動にAIを積極的に活用していく意欲を高めました。
また、2025年1月から始まる「親子で体験!1分間プログラミング ワークショップ/プログラミングや勉強にAIを活用してみよう!」でも、高校生メンターが活躍予定です。

<助成︓セーブ・ザ・チルドレン 子ども・地域おうえんファンド>
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