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2026/4/14

ITキャリアイベント:「脳とテクノロジー」がつなぐ未来――SFの世界を現実に変える【第9回開催レポート】 

第9回を迎えたITキャリアイベント。今回のテーマは、まるでSF映画のような「脳科学とテクノロジー」のお話です。

私たちの「脳」と「コンピューター」をつないで、未来を圧倒的に面白くする——。

そんな最先端の研究に取り組むハナちゃんの情熱と、子どもたちの自由な発想が響き合った、ワクワクが止まらない当日の様子をレポートします✨

象や水牛が暮らす大自然から、SFの世界へ

講師は「ハナちゃん」こと児玉英(はな)さん。現在は、脳とロボットをつなぐBMI(ブレイン・マシン・インターフェース)技術の研究開発に携わっています。

ハナちゃんの原点は、ネットもゲームもない、野生の水牛や像が当たり前のように歩きまわっていた、タイの大自然で過ごした幼少期にあります。洪水になればペットボトルをテープで繋ぎ合わせてボートを自作するーーそんな日々のなかで“ないものは自分でつくる”という、創意工夫の楽しさを知りました。

16歳でアメリカへ移住した際は、内気な性格から周囲になじめず悩む時期もありましたが、そんなハナちゃんを救い、夢を与えてくれたのがSFの世界でした。

「SFの世界に近い仕事をしたい」

こう決意して飛び込んだ大学、そして大学院。顕微鏡越しに見つめた生きた脳細胞は、「世界で一番難しい暗号(コード)だ!」と映りました。

そこで、博士課程の期間は、脳科学とテクノロジー、統計学の研究に没頭。

しかし、あるとき彼女のなかに「研究成果を活かし、SFのような便利なものを自らの手で実現したい」という情熱が芽生え……。

根底にあったのは、幼少期の“ものづくり”の記憶。

こうして研究者の枠を超え、ハナちゃんは「脳科学とテクノロジーを掛け合わせたものづくり」に取り組む開発者へと転身。自らの手でSFを現実に変えるため、現在は日本を拠点に新たな挑戦をスタートさせています。

ゲームから生活支援まで、「脳波×テクノロジー」が広げる未来

それではいよいよ、ハナちゃんが日本で取り組んでいる「脳波×テクノロジー」のものづくりについて紹介してもらいます。

……と、その前に。「脳波」とは一体何なのでしょうか。

ハナちゃんによると、「脳波とは、脳が体に命令を出すときに発生する電気信号」のこと。

人はリラックスしているときには大きな波、集中しているときには小さな波を出していて、たとえば手でグーを出そうとすると、その動きに対応した信号が脳から発せられているのだそうです。

ハナちゃん先生の仕事は、その波を読み解き、人が何をしようとしているのかを探ること。

なんだか、“心を読む”みたいでワクワクしますよね。

では実際に、脳波を活用するとどんなことができるのでしょうか。講義では身近な例として「ゲーム」を取り上げ、いくつかのユニークな仕組みを紹介してくれました。

動画無心Capsule -Mushin Capsule-

脳波を測定するデバイスを装着し、「出ろ~~~」と集中し祈ると、自動的にガチャが回り、中からカプセルトイが出てくる仕掛け。手を使わずに、“念じる”だけで動く、不思議で楽しい体験です!!

動画BMIブレインピック2025 in 大阪・関西万博

コントローラーを使わず、「走るイメージ」を思い描くことで脳波を動かし、モニター内の「フォートナイト」のキャラクターを操作するゲーム。イメージが弱いと動きはぎこちなく、強く思い描けるほど自由自在に操作できるのが特徴です。ゲームとしての面白さに加え、“念じる力”が試される点も好奇心がくすぐられますね。

大阪万博でも公開され、大きな話題を集めたため、知っている放プロキッズがいたかもしれませんね。

動画:Colors(カラーズ)

トランプのババ抜きを応用したゲームで、感情の変化によって自分の隣のライトの色が変わります。相手の心理が“見える化”されることで、いつもとはひと味違う駆け引きが楽しめるのだそう。

さらに、脳波とロボットを組み合わせた社会実装の例として紹介されたのが、東京にあるロボットカフェの取り組みです。

店内で接客してくれるのは、すべてロボットですが、実際には体が不自由な方々が遠隔で操作しています。ロボットを介して社会とつながり、働くことができる仕組みです。

今回紹介されたロボットカフェは他社の事例ですが、ハナちゃんが現在携わっているプロジェクトも同様に、体を動かすことが難しい人たちが、脳波の力によって自立した生活を送れるようにすることを目指しています。

「さまざまな事情を抱える方々にとって、社会と関わり、仕事をする場があることはとても大切なこと。私自身も、この仕事が本当に楽しいと感じています」

そう語るハナちゃんの言葉が、強く印象に残りました。

子どもたちのアイデアが爆発!「脳波で何ができる?」

もっとも盛り上がったのは、セミナー中盤のアクティビティでした。

お題は「脳波の力で未来をどう面白くする?」

この問いかけに、チャット欄が瞬時に埋め尽くされました😲😊

🟢放プロキッズ「一気にたくさんの本を読める力がほしい!」
→ハナちゃん「それができたら本当にスゴイ!」

🟢放プロキッズ「テレパシーで会話したい!」
→ハナちゃん「じつは言葉を介さず思いを読み取る研究が進んでいます。できても不思議じゃないかも」

🟢放プロキッズ「瞬間移動は?」
→ハナちゃん「さすが、みんなクリエイティブ!」

次々に飛び出す独創的なアイデアに、ハナちゃんも驚きの表情が隠せません。

なかでも、「動物と話してみたい🐶」という発言には、多くの子どもたちが共感したよう。さらに、自分でも犬を飼っているというハナちゃんも大きく反応!

「じつは動物用の脳波計もあって、『お散歩に行きたい』とか『お腹が空いた』とか、動物の気持ちが分かるようになるかも」と、最新の研究を紹介してくれました。

ハナちゃんいわく、「大人になるとちょっと思い浮かばないアイデアばかり😆みんなの遊び心を大切にしてほしいな」とうれしいやら、感心させられるやら。

子どもたちにとっても、「自由な想像力が未来のテクノロジーを育てる種になる」。

そんな確信を感じさせる、熱気あふれるひとときとなりました ✨✨

活気あふれる質問タイムと、子どもたちに贈られたエール

締めくくりは質疑応答の時間。

「なぜアメリカではなく日本で働いているのですか?」といった一歩踏み込んだ質問も飛び出し、子どもたちはハナちゃんのこれまでのキャリアや価値観・考え方に強い関心を寄せている様子でした。

その問いに対し、「秋葉原のようにアニメやSF文化が根付く日本だからこそ、生まれる独自の発想があると思ったから」と回答。

最後には、子どもたちへ「失敗を恐れず、自分の『やりたいこと』に挑戦してほしい」というあたたかいメッセージが送られ、セミナーは幕を閉じました。

鳴りやまない拍手のリアクションは、参加した子どもたちの満足度の高さ。きっとそれぞれの胸に「自分の未来を切り拓くヒント」が刻まれたのではないでしょうか?


参加した子どもたちの感想

・はなちゃんが作ったゲームで遊びたいと思いました。

・脳波の計測をどうやっているのか気になりました。攻殻機動隊(アニメ)のように口を動かさなくても会話ができるようになるといいなと思いました。

・脳波で今までは架空のことだと思ってたことを出来るのが面白かったです!

・未来がもっと知りたくなりました。

・脳波が波だと初めて知りました。脳波でルンバなどの電化製品が動かせるのはすごいと思いました。


「ITキャリアイベント」は、公益財団法人ベネッセこども基金の「2025年度経済的困難を抱えるこどもの学び支援活動助成」の支援を受けて活動しています。


レポート:Kids Code Clubコンテンツチーム ゆみこ

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