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2025/9/18

 DC講座2025第2回「対人関係とコミュニケーション」開催レポート 

デジタル・シティズンシップ(DC)講座について

Kids Code Clubでは、デジタル社会で子どもたちが安全に、そして主体的に活動していくために、デジタル・シティズンシップ(DC)を親子で一緒に学ぶ講座を開催しています。

この講座は、2023年にスタートし、2024年に全8回のシリーズとして実施。参加した小中学生と保護者からの声をもとに内容をブラッシュアップし、2025年度は全7回の構成で実施します。
対象は、Kids Code Clubのデジタル探求プログラムの参加者と放課後プログラミングクラブ(放プロ)会員の皆さん。
安全・責任・相互尊重の姿勢と、自分で考えて行動する力を、親子の対話を通じて育むことを目指しています。

これまでの開催レポートはこちらからどうぞ!

今回は2025年7月に開催した第2回目のレポートをお送りします。


バーチャルオフィス「ovice」に、次々と元気な子どもたちが集まってきました✨

チャット欄では「おはようございます!」という声が飛び交い、司会者のなこさんが「みなさん、しっかり聞こえるように、マイクに繋がってくださいね」と呼びかけると、子どもたちは一斉に拍手やクラッカーのリアクションで応えます。

学びのテーマは「心のガイドブック」

講師は鈴木麻未さん、通称「みーちゃん」。自己紹介では漫画、アニメ、手芸など、みーちゃんの趣味の話で一気に場が和み、チョッパーの手作りぬいぐるみを見せてもらった子どもたちから「かわいい」と拍手が起こりました。そして、打ち解けた雰囲気のなか、講義がスタート。

講座のテーマは「心の探検隊――心理学で学ぶ、わたしとあなたの心のガイドブック」。目には見えない「心の働き」を研究する心理学のなかでも、人間関係に焦点を当てた交流分析について学びます。子どもたちのコミュニケーション力を健やかに育むための試みです。

少し難しいように聞こえますが、「人間関係で苦手なことがあっても、それは練習や経験が足りないだけ。練習すれば必ず上手になれますよ!」というみーちゃんの言葉に、子どもたちは“ほっ”とした表情です。

交流分析の3つのポイント

交流分析には、柱となる3つの考え方があるそうです。
✅人は誰でもOK
✅人は誰もが考える能力を持っている
✅自分の運命は自分自身が決め、そしてその決定を変えることができる

この考え方をもとに、講座は「自我状態」と「ストローク」という2つのキーワードで展開していきます。

自分の心の「クセ」を知るエゴグラム診断

さて、キーワードの一つである「自我状態」は、言い換えれば「心の状態」のこと。
私たちは自分の心が一つだと思いがちですが、交流分析では「5人の自分」がいるとイメージすると、とても分かりやすくなります。

講義では、さっそく参加者の心の状態を知るために、外部サイトに移って「エゴグラム診断」に挑戦することに!

1番、相手の間違いを指摘できる方だ。
2番、思いやりがある方だ。
3番、問題が起こった時に、分析、理由とかを考えたりする方だ。
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問題は全部で50問。みーちゃんが質問をテンポよく読み上げ、子どもたちは「はい」か「いいえ」で直感的に答えていきます。

診断結果は次の5つの要素で表されます。

●FC(フリーチャイルド・自由奔放なわたし):赤ちゃんのときの心。好奇心や行動力が旺盛で、クリエイティブな発想力に優れています。「ワンピースのルフィ」のような存在です。

●AC(アダプティブチャイルド・協調性のある従順なわたし):助けてもらう心地よさを知ることで育つ心。たとえるなら「ちびまる子ちゃんのたまちゃん」キャラ。

●CP(クリティカルペアレント・正義感のある厳しいわたし):親や先生たちから教わった社会のルールや常識がインストールされた心。「サザエさんのフネさん」のようなイメージです。(厳しいと言うと波平さんをイメージする人もいるかもしれませんが、私はフネさんのきちんとしたところにCPを感じますとみーちゃん)

●NP(ナチュラルペアレント・守り育てるやさしいわたし):幼い頃に受けたやさしいお世話の経験から育つ、気持ちに寄り添い勇気づける心。「ドラえもんのしずかちゃん」のように心温かいキャラクター。

●A(アダルト・今ここで考えるわたし):親や先生にいわれたことを守りつつも、場面に応じて自分で判断する心の傾向です。

チャット欄では「FCだったよ」「ACが少な~い😅」など、ワイワイざわざわ、それぞれの診断結果に一喜一憂。

そんななか、みーちゃんは「いいとか悪いではなく、よく使う心がこんな形で出るんだなと思ってください✨」と、結果を決めつけずに受け止めることの大切さを教えてくれました。

これら5つの心は、自分の心のクセを知るためのガイドです。考えるわたし=A(アダルト)を意識しながら、場面に応じてほかの心をどう使いわけるのかが重要だといいます。

さらにみーちゃんは、自分も自分以外の人も大切にする秘訣も教えてくれました。

「今、わたしは怖いんだとか、悲しいんだといった自分の心に気づくことができれば、その気持ちを相手に上手に伝えられるようになります。そうすることで、ほかの人の気持ちにも気づくこともでき、相手を大切にできるようになりますよ!」

無条件×ポジティブの「ゴールデンストローク」が最強

次に学んだのは、相手の存在や価値を認め合う「ストローク」です。ストロークには、身体的なもの(ハグ、握手など)と精神的なもの(微笑み、声かけなど)があり、さらに「ポジティブ」と「ネガティブ」、「条件付き」と「無条件」に分かれます。

なかでも、「いてくれてありがとう」「いつもありがとう🌸」といった無条件のポジティブストロークを「ゴールデンストローク」といい、もらった人が一番うれしい、心の栄養になるものです。

実際にみーちゃんも、「みんながチャットを送ってくれたり、ポジティブなリアクションを送ってくれたりすると、すごく嬉しくて、元気に話せるんですよ」と笑顔で語ってくれました。

一方、無条件のネガティブストロークは、人格を否定してしまうため絶対に避けるべきだと伝えると、子どもたちからは泣きベソをかいたリアクションが送られ、チャット欄には「ゴールデンストロークをたくさん使いたいですね!」という前向きなコメントが寄せられました✨

画面いっぱいに広がるゴールデンストロークの輪

講義の最後、みーちゃんは参加者全員に「ストローク、自分にあげていますか?」と質問。続けて、「土曜日の朝に、時間をしっかりつくって参加してくれたみんなは本当にすごい!偉い!」と、力強い言葉のストロークをプレゼントしてくれました。

すると、子どもたちも拍手やハート、太鼓の音などのリアクションを盛大に送り、ゴールデンストロークの輪が画面いっぱいに。会場はみんなの笑顔と達成感に包まれました!

まとめ

今回の講座では、心理学を通して「自我状態」と「ストローク」という大切な考え方を学びました。自分の心を知り、相手の心を思いやる力は、日常の小さなやりとりから育ちます。

ゴールデンストロークを意識して使い合うことで、心が元気になり、人と人とのつながりがより豊かになることを実感した時間でした。

今後もこの学びを日常生活に活かしながら、友だちや家族との会話をもっと楽しく、より深く、豊かにしていってほしいと願っています😊 ✨

参加者の感想

親子で対話する時間を設けるために、講座後に振り返りアンケートを実施しました。そのなかの一部をご紹介します🙌

今回の講座で嬉しかったこと・良かったこと、ご自身の気持ちの変化、親子のエピソードなどがあれば教えてください😊

  • お互いの診断タイプを参考に、よい声掛けができるようにしていきたいです。

  • 親子で感想がいっしょだったこと

  • ネガティブになると、悪いことをして注意を引こうとするのを知りました。気を付けたいです。

  • 親からみる子供の性格、本人の思う性格、一致することもしないこともあり成長を感じました

  • 改めて今日人との会話で使う言葉を選びながらいい関係を築きたいと思います‼

講座を受けて、親子でやってみたいなと思うことがあれば教えてください。

  • ゴールデンストロークを増やそうと思いました

  • ゴールデンストロークをお互いに意識してよい循環にしていきたいです。

  • 親から見た子供と、本人の答えが予想と違っているところがあったので、そのことについて話してみたりしたいです。

  • なんとなく感じていたコミュニケーションやストロークの重要性などが言語化され、理解が深まりました。

  • 普段の行動と照らし合わせて、生活の中で自分を深く理解する機会を持ちたい


「親子で学ぶデジタル・シティズンシップ講座」は、公益財団法人ベネッセこども基金の「2025年度経済的困難を抱えるこどもの学び支援活動助成」の支援を受けて活動しています。

レポート:Kids Code Clubコンテンツチーム ゆみこ

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