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DC講座2025第3回「メディアバランスとウェルビーイング」開催レポート

デジタル・シティズンシップ(DC)講座について
Kids Code Clubでは、デジタル社会で子どもたちが安全に、そして主体的に活動していくために、デジタル・シティズンシップ(DC)を親子で一緒に学ぶ講座を開催しています。
この講座は、2023年にスタートし、2024年に全8回のシリーズとして実施。参加した小中学生と保護者からの声をもとに内容をブラッシュアップし、2025年度は全7回の構成で実施します。
対象は、Kids Code Clubのデジタル探求プログラムの参加者と放課後プログラミングクラブ(放プロ)会員の皆さん。
安全・責任・相互尊重の姿勢と、自分で考えて行動する力を、親子の対話を通じて育むことを目指しています。
これまでの開催レポートはこちらからどうぞ!
今回は2025年8月に開催した第3回目のレポートをお送りします。
第3回講座の概要
デジタル時代を生きる子どもたちへ。スマホ・ゲーム・ネットとの付き合い方を親子で考えよう!
第3回のテーマは「メディアバランスとウェルビーイング」。 子どもたちは日々、たくさんのメディアに囲まれて暮らしています。そこで今回は、日常生活に影響を与え、気づかぬうちに偏った使い方になりがちなメディアについて考えます。自分自身の利用をバランスよく管理できているかを振り返りながら、適切な関わり方を探っていきましょう。

講師紹介は、国際報道で活躍しているジャーナリスト!

メディアってなんだろう?
まずは「メディアってなんだろう?」という問いかけに、参加者からは次々とチャットにメッセージが上がってきました。

「テレビ」「インスタ」「インターネット」「ラジオ」「新聞」「YouTube」「ゲーム」――子どもたちの日常に深く浸透しているメディアの多様さに驚かされますね。
メディアを使うバランスについて
さっそく、まっきーさんが「昔、子どものためにつくったもの」といって披露したのは、彩りや栄養バランスがしっかり考えられた手作りのお弁当の写真。なぜ、この場面でお弁当の写真が登場したのでしょうか?
まっきーさんによれば、「メディアから得る情報を体の栄養にたとえると、お弁当と同じで、どんな栄養をどう取り入れるかがとても大事なんです!」とのこと。
なるほど! 偏った栄養(情報)ばかりを摂れば、体が不健康になるのと同じように心も不安定になってしまいます。だからこそ、情報も栄養と同じように、バランスよく摂取することが大切なのですね。

メディアごとに異なる“良い点と悪い点”
その栄養となる情報は、メディアによって性質が異なります。そこで、まっきーさんから、「まずはメディアごとの特徴を考えてみましょう!」という提案がありました。
まっきーさんは、参加している子どもたちの声にも耳を傾けながら、それぞれの特徴を挙げてくれました。
【テレビ】
〇良い点:録画して後から楽しめる。災害情報や緊急地震速報など重要な情報が見られる。
●悪い点:長く見すぎると目や脳が疲れる。
【スマートフォン】
〇良い点:通話以外にもアプリで語学など、日常に便利さを提供してくれる。日々進化していて便利。
●悪い点:いつも持っていて手から離れない、離せなくなっている。自分の意図に反して使ってしまうことがある。
【検索エンジン】
〇良い点:論文や資料などを探せる。
●悪い点:検索結果に広告が紛れ込んでいて、自分が探したい情報ではないものを引いてくることがある。
【ソーシャルメディア】
〇良い点:見てほしい作品や聞いてほしい曲など、いろいろなことをみんなに伝えられる。
●悪い点:「いいね」などの反応を期待していつも気になってしまう。好ましくない情報が寄せられるなど危険性もある。
【新聞】
〇良い点:ニュースの価値を紙面のボリュームや文字の大きさなどで伝えている。
●悪い点:知識がないと読みにくいものがある。
【雑誌】
〇良い点:ファッション、ゲーム、漫画など、新しい文化や流行のものが知れる。
●悪い点:広告費で成り立っていることが多く、「これを流行らせたい」という意図が込められていることがある。
【動画メディア(YouTubeなど)】
〇良い点:個人がつくった様々な作品を見ることができ、自分でも配信できる。
●悪い点:長時間見続けてしまう。誰がつくったかわからない、真偽が不明な情報がある。

保護者の方々からのチャットも活発で、「情報が簡単に入るけど、メディアの訴えていることの視点しか情報が入らない」といった鋭いメッセージも!
確かに、どのメディアにも良い面と悪い面がありますね。けれど、まっきーさんは「すべてのメディアに共通する大切なこと」があると教えてくれました。
つまり、どんなメディアであっても、そこには必ず“自分”という存在があるということ。たとえばSNSでもテレビでも、最終的に“自分”がどう受け止めるか、どう活用するかで意味が変わるのです。自分が存在するからこそ、メディアが存在する。「自分をどう管理し、どう大切にするかがとても重要なんですよ」と伝えてくれました。
メディアを上手に使うために、“今やるべきこと”を見極めることが大切
講座では、「未来の教室」が製作した動画『メディアの使い方、自分でバランスを取るには?』を鑑賞しました。
主人公は、小学6年生のアキ。パソコンが大好きなアキですが、調べものをしているうちに情報が多すぎて気が散ってしまったり、熱中しすぎて睡眠不足になったり、クラスのパソコン係としての悩みを抱えていたりします。メディアの便利さと同時に、その影響で様々な問題に直面するアキ。動画の最後には「さぁ、みんなはどうする?」という問いが投げかけられました。
「自分だったらどう答えるかな?」という問いに対し、まっきーさんも自身の体験を語ってくれました。
「国際報道をしていると、地球は丸いので24時間、常に世界が動いています。(自分をコントロールできずに)情報を追い続けていると睡眠不足に陥り、イライラして人間関係にトラブルを生じることもある。情報を追わずにはいられない依存状態になってしまうこともあります」。

大人にとっても、メディアとの距離感を保つことは簡単ではありません。大切なのは、「今やるべきこと」と「今やらなくてもいいこと」を見極め、優先順位をつけることが必要です。
もしその区別ができなければ、心身の健康を損ない、大切な人との関係にもひびが入ってしまうかもしれません。そうならないために「日頃から自分のメディアとの向き合い方を見直し、バランスを意識することが大切だ」と、まっきーさんは語りかけました。
親子一緒のワークショップを通して、今の生活を振りかえってみよう
さて、いよいよワークショップに挑戦します。テーマは「今の自分、親子で生活を振り返ろう」。事前に用意したA4サイズの紙に次の質問の答えを書き出していきます。
まっきーさんからは、対話をする前に次のことに気を付けるよう、アドバイスをもらいましたよ。

質問は、睡眠時間や朝ご飯の有無、ふれたメディアのほか、勉強や運動、外遊びの時間など、1日の活動をふりかえって記録します。そのうえで「気づいたこと、感じたことはありますか? 自分を大事にしている時間はありましたか?」とまっきーさんが問いかけました。

子どもたちはもちろん、同席していた保護者のみなさんも真剣な様子で取り組んでいる姿が印象的でした。実際、メディアとの付き合い方は、大人にとっても常に答えのない課題です。
ですから、子どもも大人も、技術が日進月歩で進化する現代において、「時々、食事や睡眠、遊びの内容などの習慣を見直し、悪い習慣を減らして良い習慣を増やしていくことが大切」とまっきーさんは強調します。

確かに、自分の好きなこと、大切なことに費やす時間が増えれば増えるほど、心も体も満たされた生活になり、ウェルビーイングに繋がります。逆にそうした時間が短ければストレスがたまったり、自己実現が難しくなったりする可能性もあります。
スマホ・ゲーム・ネットの依存度をチェック!

メディアとの付き合い方のバランスを崩したとき、もっとも怖いもののひとつが「依存症」です。そこでまっきーさんは、最後にスマホ・ゲーム・ネットの依存度チェックを行いました。

チェック項目を読み上げるたびに、子どもたちの画面には「😭涙顔」「❗びっくり」「👍いいね」「👌オッケー」といったリアクションマークが次々と表示され、会場はにぎやかな雰囲気に包まれました。
ドキッとする項目もあったかもしれませんが、自分の状態を客観的に見つめる良いきっかけになったようです。
講座のまとめ
まっきーさんは「伝えたいこと」として、子どもたちがデジタルやメディアの技術を使ってワクワクできる未来にどう向き合っていくべきかについて語りかけました。
「お互いを理解し、共通認識を持つことで、家族間の信頼関係を一つずつ積み重ねていくことが最も大切」という言葉が印象的で、そのうえでスマホやゲームのルールを話し合うことが重要だということを教えてくれました。

フィナーレは大きな拍手のシャワーを浴びながら、無事講座は終了。
デジタル社会を生きる子どもたちが、安心・安全に、そして楽しくメディアと付き合っていけるよう、Kids Code Clubの活動はこれからも続けていきたいと思います。
参加者の感想
親子で対話する時間を設けるために、講座後に振り返りアンケートを実施しました。そのなかの一部をご紹介します🙌
今回の講座で嬉しかったこと・良かったこと、ご自身の気持ちの変化、親子のエピソードなどがあれば教えてください😊
依存から脱出する参考にしてほしいと思いました。責めずに依存する理由を探ったり、一緒に別の遊び等を探すのは、見つけるのがなかなか大変そうです。
親子で、改まって話す機会があまりないので、今回話し合いの時間をもててよかったです。
お話に当てはまる事が多すぎて、耳が痛そうな息子を見ました。笑 親より耳や頭に入りやすいので、今後もこういった講座をして頂けるとありがたいです!
実際に仕事で沢山メディアに触れている大人の方の注意している事も聞けて、参考になりました。授業でも使ったり、テレビでもYouTube見られたりしちゃうし、テレビも見ちゃうし、メディアに触れる時間は長くなってるなーと感じました。
講座を受けて、親子でやってみたいなと思うことがあれば教えてください。
スマホやパソコンの時間も決めてあまり疲れないように他のこともする時間をつくろうと思いました。
メディアへの依存を減らすために、関心の幅を広げることは継続して行なっていきたいと思います。しかし、メディアが多方向に発達した現在、関心事を見つけることが一番難しいのだなと感じます。
子:円グラフにする事で自分が何時間やってるか実感しそうなのでやってみます。
母:感情ではなく環境この言葉にハッとさせられました!まさにその通りなのですがつい感情で解決しようとして険悪のバトルになりがちなので今から気持ちを切り替えられるように頑張ります。
「親子で学ぶデジタル・シティズンシップ講座」は、公益財団法人ベネッセこども基金の「2025年度経済的困難を抱えるこどもの学び支援活動助成」の支援を受けて活動しています。
レポート:Kids Code Clubコンテンツチーム ゆみこ
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