KCC JOURNAL

KCCジャーナル

2024/3/24

デジタル探究プログラムDC講座2024:アンケート調査結果報告

デジタル・シティズンシップ(DC)講座について

2023年12月~2024年7月の期間中、Kids Code Clubのデジタル探求プログラムでPC・Wi-Fiを貸し出している小中学生とその保護者を対象に、デジタルへの苦手意識や不安を解消して、より安心・安全なデジタル活用を促進するための「デジタル・シティズンシップ(DC)講座」を月1回、合計8回開催することになりました。

講座では、下記のようなテーマに沿って、デジタル環境への向き合い方について親子で学び、対話する機会を設けて、保護者の見守り・理解のもと、子どもたちがのびのびと安心してデジタル創作活動ができるようにすることを目指しています。

  • プライバシー、セキュリティ

  • オンラインコミュニケーション

  • メディアリテラシー

  • デジタルアイデンティティ

  • ネットいじめ、もめごと

  • その他、基本的なPC操作等

子どもたちの放課後プログラミングクラブの活動で実際にやっていること、起こり得ることをベースにして、子どもたちに自分ごととして身近に考えてもらえるような内容で実施していくために、親子がデジタル環境で経験する苦手意識や不安、期待、要望を把握し、講座をより効果的に構築することを目的として、PC・インターネットの利用状況についてアンケート調査を行いました。DC講座によって、子どもたちが安全かつ創造的なデジタル活動ができるよう支援していきます。

アンケート実施日:2023年11月~12月
回答:39世帯

★本アンケート調査は下記の助成を頂いて実施しました
・特定非営利活動法人 日本NPOセンター様「安心安全なデジタル環境づくり助成プログラム」

デジタル探究プログラムとは

Kids Code Clubでは、プログラミングやデジタル作品づくりに興味があるお子さんが、家庭環境に左右されることなく、好きなだけ学んだり体験できるように、お子さんが自由に使えるパソコン・Wi-Fiと、オンラインの学び場を無料で提供して親子をサポートする「デジタル探求プログラム」を実施しています。

プログラム&アンケートの対象者

  • プログラミングやデジタルな創作活動に興味をもっている、小学3年生~中学3年生

  • 経済的な事情で、お子さんが自由に使えるパソコンやWi-Fiを購入したり、学校外での学習や体験に支出することが難しいご家庭

アンケート結果

保護者:放プロ以外でお子さんはパソコンをどれぐらい使っていますか?

<コメント>
半数が放プロ以外でもパソコンを活用していますが、28%はあまり利用できていないことが分かりました。

子ども:放プロ以外の時間でも、 もっとたくさんパソコンを使いたいと思いますか?

<コメント>
90%の子どもがもっとパソコンを使いたいと答えており、現在の利用時間では不十分だと感じていることが分かりました。前述のアンケート結果を踏まえて、なぜ十分に利用できていないのかの調査を、今後の面談等でも実施していきます。

子ども:パソコンを使ってどんなことをもっとやりたいと思いますか?

※複数選択可、単位(人)

<コメント>
やりたいことがないは0人で、ひとつしかチェックしていないのは3人。一人当たり、平均5-6個にチェックを入れており、ほとんどの子が複数回答していました。多岐にわたるデジタル活動に高い関心をもっているほか、国語・算数・理科・社会などの一般的な教科の勉強をやりたいと思っている子どもがいることが分かりました。

保護者:お子さんのインターネット利用に不安がありますか?

<コメント>
不安を感じている:59%
不安を感じていない:41.1%

子ども:パソコンを使っているとき、不安に感じるときはありますか?

<コメント>
不安を感じている:30.8%
不安を感じていない:69.3%
「不安を感じている」は、親子で約30%の差がありました。

保護者:どのようなことに不安を感じますか?

※複数選択可、単位(人)

<コメント>
ウイルスや個人情報などの危険性よりも、入手するコンテンツやメディアバランス、知らない人とつながることへの不安が多く感じられました。

子ども:どのようなことに不安を感じますか?

※複数選択可、単位(人)

<コメント>
コンピューターウイルスや個人情報漏えいなど、保護者とは異なる不安点が上位に出てきました。

保護者:上記のような不安が原因でお子さんのデジタル活動を制限してしまうことがありますか?

保護者:お子さんのパソコン利用にどのような制限をかけていますか?

※複数選択可、単位(人)

<コメント>
約8割は、子どもとの対話に基づき、アナログな対応(利用できる場所を制限など)でパソコン利用の制限をしていることが分かりました。今後の講座の中で、必要に応じてパソコンの設定で制限できる方法をレクチャーする予定です。

保護者:様々な不安を解消して、お子さんのデジタル活動の機会を増やしてあげたいと思いますか?

<コメント>
保護者全員が今ある不安を解消して、利用機会を増やしてあげたいと考えていることが分かりました。

保護者:パソコンやインターネットの利用ルールについてお子さんと普段話すことはありますか?

<コメント>
約9割が親子で利用ルールについて話していることが分かりました。今後も家庭内の対話を促し、保護者と子どもたちの間でデジタルシティズンシップに関する共通の理解を築くためのサポートを行っていきます。

保護者:お子さんのパソコンやインターネットの利用や放プロでの活動について知りたいこと、気になっていることがあれば自由に教えてください

(プライバシー等に配慮するため一部編集しています)

  • 放プロ中、時間が過ぎても続けているのが気がかり

  • パソコンの子供向けのフィルターのかけ方が知りたい

  • どこまで制限していいのか、もっと厳しく管理すべきなのか?せっかくの貴重な学びの機会を奪いたくないが、バランスが難しい。

  • フリーソフトの安全性の確認方法が知りたい

  • マイクラだけでなくたまには違うことにもチャレンジしてほしい

  • 自由に色々やらせてあげたいが、親のスキル不足で手助けしてあげられない

  • 調べ物をする時に性的な広告や暴力的な画像などが出ることがあり気になっている。これを完全に阻止する方法があれば知りたい。スマホ利用についても不安がある。

  • 子供のアカウントに適切な広告制限をかけるのが難しい

  • Excelなども体験させたいが費用かかるので思案している

<コメント>
具体的なパソコンの制限設定に対するニーズが高いことが分かりました。また、子どもたちの興味を多様化させるためのプログラム開発も徐々に進めており、春以降から本格的に実施していく予定です。

DC講座をきっかけに、親子が対話しながらともに学ぶ機会をつくり、デジタル環境における様々な問題に対して、家庭内でも解決策を考えられるようにサポートしていきます。また、講座に参加する保護者同士、親子同士の交流の機会にもなれば幸いです。

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