KCC JOURNAL
KCCジャーナル
ITプロによる学びへの投資が子どもたちの未来を支える!ー ‟寄付型”英語学習アプリ「チャットリアル」を開発した‟学びの循環”への思い

Kids Code Clubはこれまでクラウドファンディングなどを通して多くの方からご支援をいただき、来年は活動開始10周年の節目を迎えようとしています。今後もデジタル創作の体験と学習を通して子どもの未来を支える活動を続けていくために、新しい寄付体験の仕組みを考案、2025年12月に一般公開させていただきました。それがChattorial(チャットリアル)です。
本記事ではChattorialがどのような思いで開発され、子どものデジタル活動を支えていただくITプロフェッショナルの方にどう使っていただきたいか、「英会話学習のヒント」を交えて紹介していきます。
(執筆:板垣政樹 ー Kids Code Club理事)
【プレスリリース】IT英語学習が寄付になる新モデル『Chattorial』誕生 子どもたちへ無料のデジタル学習機会を拡大 | Kids Code Clubのプレスリリース
【プロモーションビデオ】
ITプロの方に活動を応援してもらいたい!
Kids Code Clubは、どのような環境の子どもでもデジタルスキルを身につけて生きる希望を持ち続けてほしいという願いで、毎週3日、無料の『放課後プログラミングクラブ』などオンラインで自分が輝ける居場所を提供してきました。プログラミングにしてもデジタルアートにしても、その真の面白さを伝えていただけるのはITプロの方です。本年度は「デジタルキャスト」と称してITプロボノの方に子どもたちの学びを直接サポートしていただく活動を開始し、現在数多くの方にご協力いただいています。
もっと多くのITプロの方にボランティア活動や寄付を通して活動を支援していただきたいという願いから、ITプロの方に向けた「寄付リターン」としてのサービス提供を模索してきました。

皆さんの学びが子どもの学びを支えます英語力で損をする日本のITエンジニア
私は米国コロラド州のIT企業に勤務していた25年も前に、現場でのリアルな英語の使い方を紹介した『誰も教えてくれなかったIT英語』(共著・SRC出版)という書籍を出しました。同書の冒頭でも述べているように、日本はもちろんアジアから来るエンジニアが弱い英語力のためにきちんと評価されないケースを目の当たりにし、「テストで点を取る英語」ではんく「真に使える英語」を日本のエンジニアに知ってもらいたいとの思いで上梓しました。
「使える英語力を身に着けるにはどうしたらよいか」という命題は25年経った今も考え続ける毎日で、今回は書籍ではなくアプリという形でその命題に挑みました。そこでできたのがChattorialです。
なぜTOEIC800点超えでも現場で通用しないか
今回のアプリのベースにもなった拙著『ITエンジニアが覚えておきたい英語動詞30』(秀和システム)でも詳しく解説しましたが、英語が話せないのは、英語力がないためではなく、頭の中にある日本語が難しすぎるためなのです。
「話したいこと」ではなく「話せること」を話す
この「話せることでやりとりを進める」のが現場のスピーディーな会話テンポについていく重要なコツなのです。Chattorialのトレーニングはここ一点にフォーカスしてデザインされています。普段のTOEIC向けの英語学習などではできない、現場で通用するコミュニケーション術の習得が狙いなのです。

サンプルやシナリオなどは選んだ職種に沿ったものが提示されます単語トレーナーで簡単な動詞の活用パターンを学ぶ
『ITエンジニアが覚えて…』で強調したのは「会話力は動詞力」だということ。ITプロの強みは専門用語(=名詞)は簡単に理解できる点で、あとはそれをつなぐ動詞の知識がカギとなります。
単語トレーナーは様々な動詞に対して単一の例文ではなく、会話のやりとりのサンプルとして3つの文章が同時に表示されます。やりとりの文脈の中で動詞の使い方を覚えることで、使える単語力が向上します。

動詞の使い方を徹底的に学んでください!リスニングトレーナーで会話の「切り返し」のコツを学ぶ
現場の会話スピードに対応するためには、常に「切り返すか、聞き返すか」を判断するのがコツです。頭の中の複雑な日本語をそのまま英語にしようとして沈黙したり詰まったりするのが禁物なのです。そのためにまずはこの2択だけを意識し、瞬時にそのどちらで対応するかを判断します。
リスニングトレーナーでは毎回新しく生成された会話の「シナリオ」に沿ってAIとAIがやりとりのデモを進めます。受け手のAIはユーザーが選んだ職種のエンジニアを演じ、会話の切り返し方を示してくれます。ここからどんな表現を使っていけばよいかを耳で学ぶことができます。

やりとりと解説文をワンクリックでメール送信できます会話トレーナーでスピーディーな「切り返し」と「聞き返し」の練習をする
例えば、プロモーションビデオにあるやりとりで、上司のKevinが開発者のKotaにこう言います。
How's your authentication refactoring going?
(認証のリファクタリングはどうなっている?)
ビデオの中でKotaはこう言おうとしています。
「使っているライブラリのバージョン更新が必要で、もしかすると互換性の問題からビルドが壊れるかもしれない。これは早くチームに相談しないといけない…」
かなり深刻な状況を説明しようとしています。もちろん、そんなことをいっぺんに英語で話せるなら苦労はしません。
まず、そのまま相手の質問や意見に応えるのが「切り返し」。でもそこを最も簡単に表現するのがChattorialでトレーニングするポイントです。
「切り返す」とは?
伝えるべきポイントはこの2つのはずです。
✅ライブラリの更新が必要
✅チームに相談しないといけない
これだけで言いたいことの8割は伝わります。
The current library needs to be updated. I'll bring it in the next meeting.(今のライブラリの更新が必要なんです。今度の会議でチームに相談します)
このように要点だけ伝えることに集中すると「シンプルな英語」が見えてきます!
「聞き返す」とは?
切り返しがうまく考えつかなくて「ウ~ン、ウ~ン」とうなっていたのが最初のKotaでした。そんな時は素早く「聞き返し」モードに変更し、とにかく質問で会話をつなぎます。
✅Oh, you mean my sprint tasks?(僕のスプリントタスクのことですか?)
分からない点を直接聞くのが正攻法です。しかし、このようにちょっと”ずるい”質問(自分のタスクの話をしているのは当然だから)でも、1回ボールを投げ返す間に頭の日本語を整理する時間を稼ぐことができるというのがとても重要なのです。

「発言ヘルパー」は次に何を言うか迷った時の強い味方です面接トレーナーで経験や経歴を英語で説明する絶好のトレーニング
「技術的なことを英語で話す」のはITの現場で必須のコミュニケーションスキルですが、英語面接ではダイレクトにその練習ができます。
選んだ職種から自動で職務を生成し、それをもとに面接で質問が飛んできます。プロモーションビデオではこんな質問が来ていました。
Do you have any experience of Figma?
(Figmaの経験はありますか?)
UIデザインやフロントエンド開発をやっているみなさんは、どのように英語で切り返しますか?

面接の答え方で10点満点での点数が表示されます!ChattorialはAIをフル活用した「書籍」です!
静的コンテンツの書籍は当然のことながら書かれた内容以上のものにはならず、サンプルの数も表現のバリエーションも固定です。ところが、ChattorialはAIを活用し、単語、例文、状況、シナリオ、会話のやりとりなどを常に新しく生成してトレーニング材料を提示します。クリックするたびに内容が更新されるダイナミックな書籍とも言えます。このため、飽きることなく繰り返し学べるのが最大の魅力です。
1か月1,000円の購読で米国大手IT企業の現役エンジニアとつながる
さらに、寄付を通じて購読してくださる方へ、特別なプレゼントを用意しました。
毎月1時間、Zoomセッションで開催される「マンスリー英語フォーラム」へのご招待です。このフォーラムでは、Meta、Amazon、Microsoftなどの米国大手IT企業の現役エンジニアとオンラインで交流できます。参加者は、彼らが実際に使っているリアルな英語表現や、世界最先端の現場の働き方について、直接質問や意見交換ができる、またとない機会を得られます。
自己成長を目指す方の熱意が、遠い未来の子どもたちの学びの機会を広げる力となります。どうぞこの機会に、Chattorialを通じて、私たちと一緒に、学びと寄付の温かい輪を広げていきましょう。

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