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2025/10/23

ITキャリアイベント:「グラフィックレコーディング」の世界を覗いてみよう!【第6回開催レポート】

キャリア教育講座について

2025年度は、ITキャリアイベントの対象を拡大し、これまでの「デジタル探究プログラム」に参加している小中学生に加えて、「放課後プログラミングクラブ」の参加者も対象に含めて実施します。

本イベントでは、IT・クリエイター業界で活躍されている方々をお招きし、ご自身の仕事の内容やこれまでの歩み、子ども時代の経験などを語っていただきます。日々の活動と社会での仕事がどうつながっているのかを子どもたち自身が感じ取り、自分の将来を考えるきっかけとなることを目指しています。
今後も、子どもたちの視野を広げ、可能性に気づくための学びの場として継続して実施してまいります。


▽これまでのイベントレポートはこちらから
・第1回:ウェブデザイナー/システムエンジニア/プロダクトデザイナー
・第2回:クリエイティブディレクター/半導体開発エンジニア/写真・映像クリエイター
・第3回:ゲームクリエイター/音楽家/マーケター
・第4回:Yahoo!きっず楽しい体験を作り出せ!「しりタイピング」開発のヒミツ
・第5回:子どもたちの「好き」を未来の夢と仕事につなげる


オープニング:「おえかきあかね」の世界へようこそ

いつものように元気な挨拶からはじまったITキャリアイベントがスタート。全員そろったところで、みんなで楽しく活動するための大切なお約束の確認から始まりました。

この日のテーマは「グラフィックレコーディングの世界を覗いてみよう」。
講師は、福岡県福岡市を拠点にフリーランスのグラフィックレコーダーとして活躍する、こんどうあかねさんです😊 

「おえかきあかねの世界をのぞき見」というワクワクするタイトルで、あかねさんの自己紹介がスタートしました。

普段は「アカキカク」という屋号で、グラフィックレコーダーやイラストレーター、ワークショップデザイナーとして活動されているそうです。
Instagramでは「おえかきあかね」として、たくさんのイラスト絵日記を発信しているとのこと。子どもたちは興味津々といった様子で、あかねさんの話に引き込まれていきました✨✨

みんなは、好きなことがありますか?

自己紹介に続いて、あかねさんから子どもたちへの質問タイムが設けられました。
「絵を描くことが好きだよっていう人?」
「何かを作るのが好きだよっていう人?」
「何でもいいけど、何か好きなものがある人?」

この問いかけに、子どもたちの手が「待ってました!」とばかりに、チャット欄には「マイクラ好き❤」「プラモデルが楽しい😆」といったコメントが次々と寄せられ、一気に賑わいを見せました。

そんな子どもたちの素直なリアクションに、あかねさんも「わあ、たくさんのコメントが上がってますね。ありがとうございます」と、とても嬉しそうな表情を浮かべていたのが印象的でした。

「好き」を仕事にするには?

続いての質問は、「好きなことを仕事にすることに対して、どんなイメージがありますか?」というものでした。

 子どもたちからは、「難しそう」「大変そう」といった声が上がります。たしかに、「好きなことで生きていく」というのは、大人でも難しいと感じることが多いテーマでしょう。

しかし、今日の講師であるあかねさんは、まさに大好きな「絵を描くこと」を仕事にしている方です。一見すると難しそうなことを、どうやって実現したのでしょうか。ここから、イベントの核心に迫るお話が始まります。

絵を描く仕事のひとつ、「グラフィックレコーディング」とは

ところで、皆さんは「絵を描く仕事」と聞いて、どんな職業を思い浮かべるでしょうか?

あかねさんのこの問いに、子どもたちの想像力が爆発します。
🙋‍「漫画家!」🙋「アニメーター!」🙋‍「イラストレーター!」と、チャットはまるでクイズ大会のように活気づきました。
あかねさんが準備していた答え以外にも、画家やアーティスト、絵の先生など、絵に関わる仕事は本当にたくさんあることを教えてくれます。

あかねさんが仕事にしている「グラフィックレコーダー」は話を聞きながら、その内容をリアルタイムで絵や文字、図にしていくお仕事です。
「学校の先生の話を聞きながらノートをとるのと同じようなことなんですよ」という説明は、子どもたちにも分かりやすかったようです。 


あかねさんが実際に仕事をしている早送り動画が映し出されると、そのスピード感とクオリティに「おぉー!」という感嘆の声が聞こえてきそうでした。
模造紙に下書きなしで、話の展開に合わせて要点をまとめ、色をつけていく様子は、まさに職人技です。

とはいえ、あかねさんによると、「グラフィックレコーディングで大切なのは、絵の上手さだけではない」ということなのです。
話のポイントを掴んで要約したり、モヤモヤした気持ちを色で表現したりと、必ずしも高度な画力が求められるわけではないのだそうです。

さらに、あかねさんは続けて、「まわりの人は『ひとにぎりの人にしかできない仕事』『仕事にするのは難しそう』というかもしれません。でも、やりたいことを諦めないでほしい」と、話してくれました。

あかねさんが好きなことを仕事にするまでの道のり

では、あかねさんはどうやってグラフィックレコーダーになったのでしょうか。
絵の学校に通ったり、誰かに弟子入りしたり、コンテストに応募したりしたわけではありませんでした😲

小学生の頃は漫画の模写が大好きだったものの、中学生になると洋服づくりや写真に夢中になり、絵から離れていた時期も長かったそうです。
高校卒業後は美容師になり、その後は再び短大に入ってデザインを学んだり、会社の事務や障がい者に関わる仕事をしたりと、多彩な経歴を歩んできました。

転機が訪れたのは、趣味で始めたInstagramでした。
仕事以外の時間に描いたイラストを発信し続けるうちに、「イラストを描いてほしい」という依頼が舞い込むようになったのです。
そして、友人から「グラフィックレコーディングっていう仕事、できそうじゃない?」と声をかけられたのが、この道に進むきっかけでした✨✨

あかねさんは、好きなことを仕事にするために大切なこととして、「好きという気持ち」「続けること」「練習すること」「探求すること」、そして「チャレンジすること」を挙げています。
また、一見遠回りに見えた様々な仕事の経験も、相手の本当の気持ちを聞き取る力や提案する力につながっており、何一つ無駄なことはなかったと語ってくれました。

さあ、グラフィックレコーディングに挑戦しよう!

そして、いよいよ子どもたちがグラフィックレコーディングに挑戦するワークショップの時間です。
オンラインお絵かきチャットには、あっという間に22名の子どもたちが集まりました😁😆

まずはウォーミングアップ。「たとえば、これ! 何に見えますか?」とあかねさんが問いかけると、チャット欄は「犬🐶」「ねこ😺」「うさぎ🐰」など、子どもたちのリプライが続々と寄せられました。ひとつの絵に対して、いろいろな受け取り方があるんですね!

そのことを理解したうえで、相手に伝わるよう工夫することが大切なのだそう。

「ほら、ここに“ワン”って書けば犬になるでしょ。グラフィックレコーディングは“伝わる”ことが目的です。絵だけじゃなく、文字や矢印など、いろんな手段を使っていいので、“伝える”ことを意識して挑戦してみてくださいね」とあかねさんは優しく語りかけてくれました。

「丸を使って何が描けるかな?」というお題には、さくらんぼやメガネ、太陽など、可愛らしい絵が次々と画面に現れます。
続いては四角でパソコンや本を描いたり、嬉しい顔や悲しい顔など表情の練習をしたり。
棒人間で「走る」動きを表現する練習では、体を斜めにして躍動感を出すプロの技も伝授されました。

最後のお題は「最近うれしかったこと」。子どもたちのキャンバスには、
「テストで100点をとった🙌」
「ハンバーグがおいしかった🍴」
「お友達と会えた😊」
など、それぞれの素敵な思い出が、いきいきとした絵と文字で表現されていきました。

最初は少し戸惑っていた子も、マウスや指で夢中になって描く姿は、まさにアーティストそのものでした。

「まだまだ描きたい!」の気持ちを残しつつ、笑顔でお別れ

楽しい時間はあっという間に過ぎ、終了時刻15分前の18時を迎えました。
それでも多くの子どもたちはオンラインお絵かきチャットに残り、名残惜しそうに絵を描き続けています。最後は「ありがとうございました!」「楽しかったです!」と次々に挨拶。

イベント終了後、カラフルな絵がいっぱい描かれた画面は、この日の充実感を物語っているようでした。

まとめ

今回のイベントは、子どもたちがプロのクリエイターから直接話を聞き、実際に手を動かして創作の楽しさを体験するという、非常に貴重な機会となりました。

好きなことを追求し続けることの大切さや、多様なキャリアパスがあることを知れたのは、彼らの未来にとって大きな財産になったのではないでしょうか。

Kids Code Clubでは、今後も子どもたちの好奇心を刺激し、将来の可能性を広げるための多様なイベントを企画・開催していきたいと考えています。


参加した子どもたちの感想

・初めて聞いたお仕事でした。内容も知れて勉強になりました。ありがとうございます。

・好きなことを仕事にできたり頼まれたら作って喜ばれるのがいいなと思った

・以前にテレビで、グラフィックレコーディングについて取り上げているのを見たことがあり、その時は僕には無理だなと思っていました。しかし、実際にその仕事についている方の話を聞き、絵が下手な僕でも頑張れば出来るかもしれない、と可能性を感じることが出来ました。

・近藤茜先生の笑顔と人柄が絵に滲み出て、親子で楽しく受講できました!ありがとうございます!



「ITキャリアイベント」は、公益財団法人ベネッセこども基金の「2025年度経済的困難を抱えるこどもの学び支援活動助成」の支援を受けて活動しています。


レポート:Kids Code Clubコンテンツチーム ゆみこ

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